連日の猛暑にも関わらず、一時間前から早くも会場に来られる客さまもいらして、急に曇天の空から雨粒が落ちだした空模様の中、満員のお客様を迎えての開場となった栗田和樹サロンコンサート。

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本日の曲目は耳に馴染んだ曲を中心にしたタレガの作品と編曲を集めた意欲的なプログラム。 最初はタレガの師にあたるフリアン・アルカスの編曲を基にした〝椿姫の主題による変奏曲〟。少年時代のタレガのエピソードを披露したトークとに、ドラマティックな主題をギターの甘美な音色にのせて、劇的なドラマを髣髴とさせて開幕。

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更にオリジナルのタレガの娘に捧げた愛らしい[アデリータ]他の小品の可憐な美しさを披露した後は、同時代を生きたメンデルスゾーンの無言歌から二曲。

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タレガの手によってギター曲となった歌詞の無い歌の透明な感傷を美しく響かせてから、もう一度オリジナル曲に戻ってシューマンの[ロマンス]を挟んでの4曲を鮮やかな表現で纏めました。

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休憩の後は、良く知られた「アラビア風奇想曲」でそのエキゾチシズムな味わいを 表現、今一度メンデルスゾーンの無言歌に戻った後、タレガの白鳥の歌「エンテチャ とオレムス」の哀しく美しい小品と「アルハンブラの思い出」。

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そして、最後はギターの様々なテクニックを駆使した[ベニスの謝肉祭]で華やかに締めくくり、大きな拍手を浴び、アンコールに「ラグリマ」と「ホ短調のエチュード」を演奏して終演。

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生憎の気候の急変の影響もあってか、立ち上がりの演奏には少し不安定なところもありましたが、尾野薫が本年製作した小型のブーシェモデルの魅力を遺憾なく発揮した催しとして記憶に残るひとときとなりました。

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ご来場誠に有難うございました。

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次回は、8月31日(日) フアン・ソト アウラサロンコンサート。チケットのご購入は、こちらから。

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