ロレンソ・アルバレス 1985年製が入荷しました。

〔楽器情報〕
ロレンソ・アルバレス 製作 1985年製 Used です。表面板にゴルペ板が装着してありますが当初はクラシックモデルとして製作された可能性があります。マドリッドらしい重厚でおおらかな響きが特徴で、重心が低くたっぷりとした低音からきりっとした高音に至る音響バランスはいかにもスペインの伝統を感じさせます。ラミレス系との比較で言えば、ラミレスが弦のアタック感を活かした鳴りであったのに対し、アルバレスは弦の弾性を活かした鳴りと言え、爪弾きの感触とともにしなやかな発音特性があります。品のある表情、艶やかな音、音の密度などはすぐれたものがあり(倍音も抑え気味)、明るすぎず、また音量も十分に豊かに鳴りますが決して大き過ぎない、あくまでもマドリッド的な文脈に身を置きながらすべてにおいて中庸の良さがある、この製作家ならではのスタンスが感じられる一本となっています。

割れや改造などの大きな修理履歴はありません。表面板はサウンドホール周りやゴルペ板縁部分などに弾きキズありますが経年の割には少なめです。横裏板、ネック裏も少々のキズのみできれいな状態。ネックはほんのわずかに順反りですが標準設定の範囲内、フレットは標準設定の範囲内ですが形状はかなりフラット。ネック形状はDシェイプ、弦高値は3.4/3.5mm(1弦/6弦 12フレット)サドル余剰は0.5mmとなっています。糸巻きはゴトー製に交換されています。