禰寝 碧海 2026年製が入荷しました。

〔製作家情報〕
禰寝碧海(ネジメ マリン)1986年生まれ。アルベルト・ネジメ・オーノの名称でギター製作を行っている禰寝孝次郎氏の息子。父、孝次郎氏の影響下のもと幼少より音楽と工作に興味を持ち、2009年自由学園を卒業後本格的にギター製作の道を進むことを決意します。何度かの訪西の後、2012年9月には長期間グラナダに滞在し、父の師匠でもある名工アントニオ・マリン・モンテロに師事。スペインの伝統工法に立脚した製作法で、そこに瑞々しく個性的な音響的特性を盛り込んだ彼の楽器は、実に新鮮な感覚にあふれたものとなっており、1本として同じものがありません。また造作と塗装の精度の高さと美しい仕上がりも父と師匠とに劣らぬ素晴らしいもので、外観のこの上ない凛とした気品に結実しています。

海外でも高い評価を得ており、2017年にはグラナダの国際ギターフェスティバルの製作コンクールで入賞。現在は年に5~6本前後のペースで製作。左記のグラナダ製作コンクール入賞モデルの他、2種のアウラオリジナルモデル、そしてダニエル・フレドリッシュモデルなどがあり、それぞれが個性的な特徴を備え、ギターファンからの評価も益々の高まりを見せています。2020年にはフランスの出版社Camino Verde刊 Orfeo Magazine No.15で彼のインタビューと楽器が紹介されました。

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〔楽器情報〕
本器は、アルベルト・ネジメがオリジナルモデルのために製作した小型ボディ用の型を用い、表面板には、オルディゲスから提供された極上の松材を使用した特別なモデルとなります。
通常のオリジナルモデルよりも横幅を抑え、縦方向の伸びを感じさせる独特のボディシェイプを採用しており、コンパクトでありながら洗練された存在感を放ちます。

内部構造には、通常のオリジナルモデルと同様の左右対称7本扇状力木を採用。小型ボディとは思えない豊かな倍音と優れた音響効率を実現しています。
低音は適度な温かみと包容力を備え、中音域は厚みがありながらも透明感を失わず、高音域には艶やかな色彩感が宿ります。レスポンスも非常に優秀で、繊細なタッチから力強いフォルテまで、演奏者のニュアンスを余すことなく音へと昇華してくれます。

また、コンパクトなボディサイズの恩恵もあり、演奏性は極めて良好です。標準的な厚みのネックと適度な弦の張力によって左右両手への負担が少なく、長時間の演奏でも快適な弾き心地を維持します。タッチに対する許容範囲も広く、初心者から熟練奏者まで、それぞれの演奏スタイルに柔軟に応える懐の深さを備えています。

外観もまた、この楽器の大きな魅力です。父・禰寝孝次郎から受け継いだ艶やかなセラック仕上げをはじめ、シンプルでありながら遊び心を感じさせるロゼッタ、優雅な曲線を描くヘッドシェイプなど、細部に至るまで製作家の美意識が息づいています。

華美な装飾に頼ることなく、素材、設計、そして仕上げの美しさで魅せる一本。
慎ましくも凛とした佇まいには、禰寝碧海ならではの品格と感性が感じられます。