
サンティアゴ・デ・セシリア 2014年 が入荷しました。
[楽器情報]
サンティアゴ・デ・セシリア 2014年製作 No.110 Used の入荷です。彼らが傾倒してきたスペインのオールドスクールの響きを衒いなく現代の感覚にフィットするように素直に、親しみやすい音色として着地させたような佳品で、小さめなボディにロゼッタ等の古風なデザインなど造りの丁寧さとまとまりのある心地良い響きが魅力の一本です。
スペイン的な重厚さや清新さ、ある種のアクの強さといったものよりも優しく落ち着いた響きが特徴で、ふわりとしたエコーがあり、ほとんどモノトーンな感触さえある音のたたずまい。しかしながら必要に応じて情感や力強さを表出する十分なポテンシャルを備えており、これらが全体としてちょうどよいバランスで着地しているところがある意味現代的とも言えます。同時に全体に程よく古風な雰囲気を有しており、弾くだけで曲をひとつのまとまったトーンの中に自然に形成してゆくことができます。
セラック塗装による仕上げで、製作から10年ほどの経過ですが、かなり弾き込まれているため全体に弾きキズ打痕、塗装の擦れや変色などが経年数のわりには多く目立ちます。割れや改造などの大きな修理履歴はありません。ネックはわずかに順反りですが許容範囲内にとどまっており、フレットや指板は特に1~5フレットで摩耗目立ちますが演奏性には問題のないレベル。ネック裏も爪キズが全体についており、特に高音側は塗装がかなり摩耗しています。ネック形状は普通の厚みのDシェイプ。指板は高音側20フレット仕様。弦高値は3.5/3.9mm(1弦/6弦 12フレット)でサドル余剰は1.5mmあります。糸巻はスペインの老舗ブランドFustero 製を装着、現状で機能性には問題ありません。
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