フランシスコ・サルバドール・ヒメネス 2000年製が入荷しました。
アントニオ・デ・トーレスの曾孫。たっぷりと木質の触感をもった太い響きで、中低音から低音が位相的に前に出てくる感覚があり、どこか南米のギター的なニュアンスも感じさせる1本。スペイン的なクリアネスというよりも全体に渋めの音色で、ヴィンテージ風の落ち着いた佇まい。箱がしっかりと鳴っていながらも慎ましくまとまりのある、オーディトリアム的というよりはサロン的な響き方にはトーレスを思わせるところもあり、その自然な鳴りが魅力と言えるでしょう。