A.ネジメ・オーノ 製作楽器の音色を楽しむ
演奏者:Carlo Fierens
2019年6月2日に行われたカルロ・フィーレンス氏のアウラサロンコンサートからの演奏。アンコールのラストでアルベルト・ネジメ・オーノ製作のアウラオリジナルモデルを用い、アルハンブラ宮殿の想い出を演奏。 A.ネジメ・オーノProfile 1952年生まれ。1979年にスペインに留学し、グラナダの名工アントニオ・マリンにギター製作を師事。その期間は2年に及び、その間彼はほとんど家族の一員のようにして製作を共にし、単に技法の習得だけではなくその土地の文化風土や人間性をも吸収しながらスペインの伝統工法を学んでいる。帰国後に発表した彼の楽器は、感性的な領域にまで深くスペインのニュアンスを染み込ませた、国内では初めての本格的なスパニッシュギターと評価されるようになり、1988年にはチェコスロバキア・クツナホラ国際ギター製作コンクールにてグランプリを受賞し、国際的にもその実力は高く評価されている。その他の追従を許さぬ美しく気品のある外観の仕上がりと、重厚かつ濃密で艶やかな音色と十分な遠達性を備えた作風は近年益々円熟味を加え、師のアントニオ・マリン同様にマニア垂涎の楽器として、その評価は不動のものであると言っても過言では無い。また製作と同時に後進の指導や執筆活動にも尽力し、第一回アマチュアギター製作コンテスト審査員、スペインにて第7回コリアギター講習会参加、ギター製作家in八郷審査員をつとめるなどのほか、雑誌<現代ギター>に「君もギタービルダー」を連載、愛好家からの大きな反響を得て「スペイン式クラシックギター製作法」として書籍化されている。