ホセ・ラミレス 3世 1982年製が入荷しました。

〔楽器情報〕
ホセ・ラミレス3世のフラッグシップモデル「1A」のインディアンローズウッド仕様、1982年製 No.16745 Usedです。ボディ内部には「15」の数字がスタンプされており、これはラミレス公式の職人リストによるとホセ・ルイス・アルバレス・マリブランカ Jose Luis Alvarez Mariblanca が製作を担当したことになります。このモデルの特徴的な音響を不足なく備えており、全体に太めのマッシブな音で、特にやはり濃密な艶を湛えた高音はラミレスならではと言えるでしょう。

割れの修理履歴はなく木材に関しての大きなダメージはありませんが、全体はウレタン再塗装が施されており、その際に深い打痕等は修正された形跡があります。現時点で弾き傷や打痕等も少々見られ、横裏板は衣服等による細かな摩擦あとがありますがきれいな状態を維持していると言えます。指板は二重指板とフレット打ち換え歴があり、現時点でネック状態は良好で、フレットは1~5フレットでやや摩耗ありますが演奏性には問題のないレベルです。指板調整により弦高値もこの時期のラミレスとしては低く弾きやすく設定されており、2.7/3.5mm(1弦/6弦 12フレット)となっています。サドル余剰はありません。ネックシェイプはDシェイプの薄めで角の取れた形状ですのでこのブランドとしてはコンパクトなグリップ感。大きめなサイズ感と高低差のある設定などでやや手ごわい印象のあるラミレスですが、本作は総じて左手の演奏性のストレスが軽減されています。

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