
改定版 :グラナダ派のギターと伝統
LA GUITARRA TRADICIONAL EN GRANADA:GRANADA AND THE TRADITIONAL GUITAR
製作家ジョン・レイ監修により2014年に出版された「The Granada school of Guitar-makers」(グラナダ派のギター製作家達)の増補改訂版「Granada and the Traditional Guitar」(グラナダ派のギターと伝統)が入荷いたしました。
スペイン、アンダルシア地方の文化と伝統をいまも色濃く感じさせ、同時に進取の気性に富んだこの地のギタレーロ達を仔細に紹介した好著として、旧版は日本でもギターファンの間では必読書のひとつとなっていました。特に著者の一人であるAlberto Cuellar氏によるグラナダのギター製作家達の紹介する章は、名工アントニオ・マリン・モンテロを中心に繰り広げられる人間模様的なストーリーの様相さえ呈しており、とても読みごたえがあります。
今回の改定に際し、ギター製作家カタログに新たに多くの製作家が加えられているほか、装丁から印刷まで完全に新しいものとなっています。近年は地元の製作家はもちろん世界中からこの地を訪れる若き俊秀達が注目すべき仕事を発信しており、さながら国際ギター都市といった賑わいさえ感じさせるグラナダ、その深い伝統と最新の情報とが濃密に詰まったドキュメントです。
<目次>
1.プロローグ(アンヘロ・ヒラルディーノ著)
[グラナダ、ギターのキャメロット]
伝説の王国の首都キャメロットに例え、グラナダの魅力とその地で培われて来た、数世紀前に遡るギター製作の歴史について語るエッセー。
2.グラナダの製作家達(アルベルト・クエジャール著)
グラナダの撥弦楽器の文化の歴史とそれを支え、発展に導いた製作家の歴史を写真や設計図等の画像を交えて述べた120頁余の読み応えのある内容。
3.製作家カタログ(アルベルト・クエジャール著)
グラナダで製作に携わる48名の写真とプロフィール、
楽器のスペックと力木の配置図写真を掲載したカタログ。
4.3つのエッセー
(1)旧グラナダ派のギター製作(アーロン・ガルシア著)
16世紀から始まるグラナダのギター製作の足跡を振り返るエッセー
(2)世界のギター界へ及ぼしたグラナダ派の影響(ダビッド・ガンス著)
若き日の禰寝孝次郎氏の写真等も掲載、世界の製作界に及ぼした影響についてのエッセー
(3)バサ地方のギター(ハビエル・モリーナ・アルヘンテ著)
グラナダの文化の発信地であったバサの16世紀から20世紀までの製作家について語るエッセー
「グラナダ派のギター製作家達」が新たに改訂され「グラナダ派のギターと伝統」として新入荷です。
製作家カタログには前書より11人増えて48人が紹介されております。
スペインギターには欠かせない聖地グラナダの製作家の歴史がわかる貴重な書籍です。
※英語、スペイン語表記。日本語の対訳はございません。






