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追悼 ホセ・ルイス・ロマニリョス 

2月11日(金)の夜、ホセ・ルイス・ロマニリョス氏がスペイン、シグエンサの地で亡くなりました。
在りし日の様子の一端はアウラ写真館でご覧いただけます。

 

思い起こせば1975年に渡西した時から、ロマニリョスの楽器とのご縁はあったものの、1982年から何年かに渡りコルドバで行われたギターフェスティバルの製作講座を受け持っていた折、夫人のマリアンさんやオルディゲス共々お会いした時からより深いお付き合いが始まりました。
そこから始まる長い物語を彩るエピソードは枚挙の暇が無いほど数多くありますが、今こうして訃報に接すると、この折にその一端を語ろうとする気持ちとは裏腹に、多くの映像や空気、音、香りと共によみがえる思い出は渾然一体となり、時空を超えてマエストロの眠るシグエンサのあの懐かしい場所へと舞い戻り、限りなく寂しく、それでいて当時と同じ言いようのない不思議な温かさに包まれるばかりです。

どうか安らかにお眠りください。

本山 清久

弔意の半旗を掲げたシグエンサ市役所

献花

彼の愛したシープレスの下

シグエンサの城址を望んで

写真提供:Archivo Romanillos/Harris 、Josep Melo、高木真介 の各氏

誰もが憧れるあなたのスパニッシュなギターの音色、シグエンサでの講習会、貴重な書籍の記述と写真、それは他でもない世界各地の志のある若手の製作家の道しるべとなり、今確実に次の世代に引き継がれて花開こうとしています。

その感謝の思いを込め、ありがとうございますの言葉と共に、お悔みを申し上げます。
ご冥福をお祈りいたします。

尾野 薫

ロマニリョスのマスターコース参加した折のレポートはコチラからご覧頂けます。

私にとって、すべてはシグエンサの講習会からはじまりました。
そこでの経験と生まれたご縁の中で、何度も著書を読み返しては、スパニッシュギター製作に取り組んできました。
あなたはトーレスを範としてスパニッシュの伝統を正しく受け継ぐと共に、それを余すところなく後進に伝えようとした真の巨匠でした。
常に寄り添い共に人生を歩まれた奥様のお気持ちを思うと心が痛みます。
安らかな眠りにつかれますよう、お祈り致します。

田邊 雅啓

 ロマニリョスのマスターコース参加した折のレポートはコチラからご覧頂けます。

いつの日か、こんな悲しい知らせが届くのではないかと思っていましたが、とても残念です。でもホセ・ロマニリョス氏はとても多くのものを残して行ってくれました。
トーレス研究、講習会、スペインの有名無名を問わないギター製作家の探求、ロマニリョスという音、一番はギター製作家の矜持を示してくれたことかもしれません。
ギターとその世界を愛した語り部であり、表現者でした。
マリアンさんのご様子も気になります。
ギター製作界が歴史を横にしてあらぬ方向にいかないよう見守りたいものです。
改めてご冥福をお祈りします。

中野 潤

ロマニリョスを追悼しての投稿記事も寄せられています。コチラからご覧頂けます。

 

仕事をしながらロマニリョスの偉大さ、ギターに対する愛情をずっと考えています。
接点は少なかったものの、私が楽器を作れているのは彼の存在なくしてはあり得ませんでした。
数週間の講習と彼の作品を通して本当に勉強させて頂きました。
ロマニリョスの意志は僕の中でも生き続けると思います。
良い作品を残したいです。
ご冥福をお祈りします。

佐久間 悟

ロマニリョスのマスターコース参加した折のレポートはコチラからご覧頂けます。

 

ロマニリョス氏とはお会いした事は一度しか無いのですが、私がスペインに行った際工房を見学させていただいた事や、シグエンサ国際ギターフェスティバルでギターを展示させていただいた事等、良い思い出として私の心に残っています。
氏がお亡くなりになったという知らせを受け、改めて氏がギター界に残した功績の大きさに畏敬の念を覚えております。
まことに畏れながらコピーモデルを作らせていただいている者として、氏の名に恥じぬような作品を作っていければと思っています。
心より氏のご冥福をお祈り申し上げます。

清水 優一

 

2019年 シグエンサの自宅を訪れた際に、日本のギター愛好家、製作家、専門店へのメッセージを頂きました。
ここに記録としてその時撮影した動画を再掲致します。


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