Report:「弦楽器製作家の仕事」 佐久間悟
本ギターサロンでも紹介致しました長野県東御市のイベント「弦楽器製作家の仕事」が3月22日盛況の内に終了しました。
今回の展覧会出展者であり、ギターショップアウラでもその素晴らしい作品を紹介するお手伝いをさせて頂いている伝統工法手工クラシックギター製作家佐久間悟氏本人から展覧会のレポートを頂きましたのでここに掲載致します。
先日ご紹介致しました佐久間悟7弦ギターも初お披露目となりました。
2015年3月7日~22日までの2週間、東御市文化 会館サンテラスホールにて「弦楽器製作家の仕事」展示会が開催されました。
長野県の東部(東信地域)は気候が良く、湿度が低い楽器製作に適した地域で6名ほどの製作家が暮らしています。
3年前にも同様の展示会が行われ好評だったので今年続編として2回目が開催されました。
約30台の楽器とその他民族楽器が参考として展示されています。
内訳はモダンから19世紀、バロックギター、ビウェラ、リュート、ポルトガルギター、アコースティック、ウクレレまで多彩。
私個人としては7弦RF(Model-O)と通常6 弦の計2台を展示してます。
14日は尾尻雅弘氏によるロビーコンサートがあり盛況。
80名余のお客さんが見守る中、出展者の楽器7台を弾き分ける趣向。
楽器の違いがはっきり分かるよう武満徹編曲ビートルズ12の歌から選曲して頂きました。
番外編として
7弦ギターでバッハ「前奏曲~組曲 ホ長調 BWV1006a」
「アリア~ゴールドベルク変奏曲 BWV988」
アンコールにビウェラでフランチェスコ・ダ・ミラノ
「ファンタジア XX」
弾き手には負担の大きいプログラムでしたが、お客様は楽しんで頂 いた様子。
素晴らしいコンサートでした。
ここ東御市は地元地域の産業を再発見してもらえるよう内外へ積極的にPRを試みているとのこと。
その一環でこの展示会が開催されています。
ご来場頂いたお客様、地元愛好家、尾尻雅弘氏、岡崎氏、ホール関 係者、スタッフ、出展者の皆さんに感謝申し上げます。
そしてご協力頂いた東御市の方々に改めて感謝する次第です。
出展者
石井栄氏
鷲見工房
小林大作氏
久保津奈夫氏
角南裕平氏
佐久間悟