Rene Lacote Luthier in Parisが再入荷しました。
<目次>
序文:キャサリン・マーラット
イントロダクション :ステファノ・グロンドーナ
出生からギター製作への道
巴里にて
19世紀初頭の音楽事情
演奏家たちの要望
・フェルナンド・カルリの特注「Décacorde」
・ルイジ・サグリーニスタイル?
・フェルナンド・ソルからの依頼
・実験的試み
・ラコートスタイルの糸巻き
・ディオニシオ・アグアドの革新
・ナポレオン・コストの特注「Heptacordes」
・可動式フレットの考案
ラコートの後半生
ラコートの製作技法
弟子、職人そして仲間
ラベルデザイン
現代のギタリスト達が弾くラコート
ポートフォリオ
実寸図
年譜
参考文献
ルネ・フランソワ・ラコート Rene Francois Lacote(1785~1871 フランス)
19世紀ギター(ロマンティックギター)を代表する製作家であり、ソル、アグアド、コストら同時代の
名だたる作曲家兼ギタリスト達の音楽的インスピレーションの源となったブランド。これら名手たちとの
コラボレートからは極めて革新的な楽器も多く生まれ、実験精神溢れる一面も見せています。
後にアントニオ・トーレスのエポックメイキングな出現によりロマンティックギターは終わりを迎えますが、
古典派のギター音楽に最もふさわしいブランドとしていまも崇敬を集め、フォロワーは絶えることがありません。
本作は意外にもこれまで多くは語られてこなかったラコートの生涯、名手たちとのコラボレート、製作について、
そしてラコートを愛する現代の名手たちの証言、実寸図も含め、美しい豊富な写真とともに包括的にこの製作家を
捉え直す試み。執筆はロベール・ブーシェの研究でも有名なギター史研究の第一人者Bruno Marlat、Catherine Marlat夫妻。
写真はOrfeo Magazine の撮影を担当するAlberto Martinez氏が今回も実に見事に名品の姿をとらえています。