材の選定から加工、組み立て、塗装と全ての工程が一人の製作家により入念に施されたもので(弟子が工程のいくつかを手伝うなど一部共同作業の場合もあります)、いわゆる個人製作家による完全手工品と呼ばれるものです。
価格についてのページでご案内の取り、値段はブランドの知名度やそれまでの実績と評価、使用している木材や部品のグレード等々様々の点から決められていきます。
邦人製作家のもので30万~50万程度の価格帯のなかには、材質等に関してある程度は値段相応とも言えますが、個人製作品は1本1本の個性が強く、一概に設定価格とそのギターの総合的なクオリティとが等価であるとは言えない部分があります。購入を検討する際は、できれば実際にその個体を試奏し、価格に関係なく自身の演奏への物理的そして感性的な面でのフィット感を優先して選ぶとよいでしょう。
込山 修一 Shuichi Komiyama
1993年新堀芸術学院・ギター製作科」に入学。卒業後、スタッフとして製作を担当し2008年ギター工房を構え独立。その後、日本を代表するスペイン伝統工法の製作家であるA.ネジメ氏や尾野薫氏に伝統工法を学んでいる。
星 光治 Mitsuharu Hoshi
楽器演奏と共に名器を収集し、趣味とし楽器製作も開始。その後尾野薫氏の下、本格的なギター製作を基礎から学ぶ。寡作ながらスペイン伝統工法での製作を行っている。
山根 淳志 Atsushi Yamane
国立音楽院ギタークラフト科に入学、ギターの製作・修理・調整を学ぶ。卒業後2009年に地元佐野市で独立して自らの工房を開設する。
ロマニリョスのモデルをベースにして、ギター・ウクレレの製作や修理で培った経験と評価を活かした作品を伝統工法を基本にして製作している。
黒澤 哲郎 Tetsuo Kurosawa
父黒澤澄雄氏の下で製作技法を学ぶのみならず、名器についての研究を進め、1997年にはスペイン留学、帰国後は精力的に自身の独立したラベルで製作を続けている。
箭内 ショウイチ Shoichi Yanai
野辺成一氏に楽器製作を師事。現在は尾野薫氏にもアドバイスを仰ぎながら、全ての工程を手作業で地道にギター製作を続けている。20世紀前半の伝統的なギターに傾倒。年に一本ほどの寡作ながら、アウラでは継続して紹介し続けている製作家のひとり。
柳橋 博孝 Hirotaka Yanagibashi
群馬県立高等技術専門校木工科にて木工技術を学び、その後吾妻郡長野原町北軽井沢にて工房を開設し家具製作を始める。
趣味でフラメンコギターの演奏を楽しむ傍ら、自身の木工技術をベースに楽器製作を始めるようになり、製作技術を発展開花するため、その後尾野薫からの貴重なアドヴァイスを受けて製作をしている。