オーガスチンは、セゴヴィアが使用していた弦で、ナイロン弦の元祖です。
かつてはもっとも多く使用されていました。 比較的個性が強く、その分面白みもあります。
高音弦の音程にややばらつきがあるのも特徴です。
セゴヴィアって誰？
目次
  1. リーガル
  2. インペリアル・ゴールド
  3. 黒ラベル
  4. 赤ラベル
  5. 青ラベル
  6. パラゴン　赤
  7. パラゴン　青

リーガル

オーガスチンの中では比較的音程がよい。
張りは比較的強い方。他のオーガスチン弦に比べて少しビニール的なひびき。

楽器との相性
＜良い場合＞
音にのびや艶が出ます。
音の輪郭がはっきりしクリアな
サウンドが得られます。


＜悪い場合＞
音色の変化がはっきりとわからず鈍い感じになります。

張力(kg)直径(mm)
1弦8.530.75
2弦6.400.85
3弦6.251.05
計21.18

インペリアル・ゴールド

高音弦はセゴヴィアが使用していたことで有名。
低音弦はゴールド（真鍮？）だがセゴヴィアは青ラベルの低音弦を合わせていた。
張りは強め。
高音の音程はかなり良い。

楽器との相性
＜良い場合＞
高音に艶があり、明るい。
透明感がある。低音に力がある。


＜悪い場合＞
高音がキンキンする。音が硬い。鳴らしにくい。低音がのびない。

張力(kg)直径(mm)
1弦8.400.73
2弦6.180.83
3弦6.161.03
計20.74

黒ラベル

最も古い歴史をもち、ナイロン弦の元祖、原点と言える。
ユーザによっては特別な思いがあるかもしれない。
しかし音程はあまり良くない。
独特のやわらかい音色をもつ。

楽器との相性
＜良い場合＞
音にのびがありやわらかい。
瑞々しい。


＜悪い場合＞
輝きに欠け、鈍い。腰がない。

張力(kg)直径(mm)
1弦7.810.71
2弦5.840.81
3弦5.561.01
4弦6.450.72
5弦6.150.83
6弦6.361.11
計38.17

赤ラベル

楽器を選ばない。音程はあまり良くない。
張りはやや強めだが受ける感じはそれほどでもない。
全体のバランスがとれている。

楽器との相性
＜良い場合＞
良く鳴る。力強い。
暖かみがある。


＜悪い場合＞
やや繊細感に欠ける。

張力(kg)直径(mm)
1弦7.810.71
2弦5.840.81
3弦5.561.01
4弦7.210.75
5弦6.930.89
6弦6.681.08
計40.03

青ラベル

楽器を選ばない。張りは強めで強靭。バランスがよい。

楽器との相性
＜良い場合＞
低音が力強く輝かしい。
全体に量感がある。


＜悪い場合＞
繊細感に欠ける。
多少粗い印象がある。

張力(kg)直径(mm)
1弦7.810.71
2弦5.840.81
3弦5.561.01
4弦7.440.77
5弦7.140.91
6弦7.211.14
計41.0

パラゴン　赤

ブリリアントな音色のパラゴン・フロロカーボン高音弦を使用。
低音弦は赤ラベル。過度に金属的にならず輝かしい音色。

楽器との相性
＜良い場合＞
高音弦は比較的張り強く、輝かしい音色。低音も太く量感がある。


＜悪い場合＞
柔らかな響きを出しにくい。音の強弱や音色の変化を出し難い。

張力(kg)直径(mm)
1弦9.910.61
2弦6.900.68
3弦6.720.85
4弦7.210.75
5弦6.930.89
6弦6.681.08
計44.35

パラゴン　青

ブリリアントな音色のパラゴン・フロロカーボン高音弦を使用。
低音弦は青ラベル。過度に金属的にならず輝かしい音色。

楽器との相性
＜良い場合＞
高音弦は非常に張りがあり、
輝かしい音色。
低音も太く量感がある。


＜悪い場合＞
音の強弱や音色の変化を
出し難い。
張りが強いためタッチの
コントールが難しい。

張力(kg)直径(mm)
1弦10.820.64
2弦8.340.76
3弦7.140.89
4弦7.440.77
5弦7.140.91
6弦7.211.14
計48.09