
桜井 正毅 1981年製 が入荷しました。
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〔楽器情報〕
桜井正毅 No.305 1981年製 Usedです。国内での足固めを十分に行ったあと1988年にパリの国際コンクールで優勝することに先立つ、氏のキャリア初期と言える時期のもの。しかしながら師である河野賢の薫陶を受け、この時には十全にその製作ノウハウを受け継いでいたであろう本作は、氏ののちのラインナップと比較しても遜色のない仕上がりとこのブランド特有の音響をしっかりと確立していたことが体感できる一本となっています。表板は杉材を、横裏板には中南米ローウッド材を使用した本作は当時のラインナップの中でもハイスペックなモデルだったと考えられます。
表面板は指板両脇に割れ補修歴があり、高音側のものは内側よりパッチ補強処理がされています。また駒板高音側脇に1ヵ所、駒板下端からボトムにかけて1ヵ所の割れ修理歴があり、これらは2か所とも内側パッチ補強処理がされています。表面板は全体に一度カシューによる上塗り又は再塗装がされています。横裏板はオリジナル塗装のままで割れ等の履歴はなく、全体に塗装の若干の白濁化はみられるものの衣服等による細かな摩擦跡のみの比較的きれいな状態を維持しています。ネック、フレットなど演奏性に関わる部分は良好です。ネックはごく普通のDシェイプ。弦高値は3.0/4.0mm(1弦/6弦 12フレット)、サドル余剰は2.5~3.0mmありますのでお好みに合せてさらに低く調整することも可能です。