
ローランド・シャルバトケ 2002年 が入荷しました。
[楽器情報]
一つの位相の中に低音から高音までが収まるようなドイツ的と言える音響設計ですが、低音のまさに「Bass」としてのキャラクターと高音の凛とした「Voice」との明確な対比があり、特に低い重心感覚とともにたっぷりと響く低音は魅力的。基音のはっきりした音像に響箱の容量を活かした奥行きが加わり、上品なリヴァーヴ感を生み出しています。またこれは「ドイツ的」ギターとしては異質とさえ言えるほどによく歌うロマンティックな表情があり、ここに非常に鋭敏な発音機能によるスマートな音の身振りが加わり、繊細かつダイナミックな表現力を持つに至っています。ただしあえて指摘すれば特に高音でいくつかの音は共鳴が強く出てしまうところがあります。
日本美術に影響を受けたという「ミニマルな」デザインは特にスクエアなヘッドシェイプににカナダの高級糸巻ブランドRodgersによるカスタムメイド品をすっきりとインレイさせるというこだわりに表れています。また赤と茶を基調としてそこに極めて繊細な黄緑の意匠をあしらったロゼッタは杉材の渋い飴色の中に素晴らしく調和し、駒板のタイブロックは象牙に白蝶貝をインレイしたものを装着して全体の上品なアクセントとなっています。
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