ソブリーノス・デ・ドミンゴ・エステソ 1973年製が入荷しました。

〔楽器情報〕
コンデ・エルマノス「Sobrinos~」ラベルによる1973年製作のUsed、このブランドとしては珍しく弦長648mmの「ショート」スケール仕様で横裏板はインディアンローズウッドを使用したいわゆるネグラ(黒)モデルとなっており、さらにはボディ厚がネック部分で96mm、ボトム部で104mmと厚めであること、さらには後述する内部構造などそれぞれコンデのフラメンコとしてはイレギュラーな設定から、顧客の求めに応じて製作されたカスタムモデルまたはこの時期コンデが行っていた実験的なモデルの一つかと思われます。

ボディはラッカー塗装で全体に細かなウェザーチェック(塗装ひび割れ)が生じています。木部に割れは確認されていません。表面板は全体に年代相応の弾きキズやスクラッチあり、特にサウンドホール脇部分は塗装の広い範囲での摩耗が見られますが、その上からゴルペ板が貼られています。ネック状態、フレット摩耗度ともに現状で適正値を維持、ただしネックはフラメンコとしてはやや差し込み角が深くなっており、弦高値はそのため2.7/3.9mmと高めの設定(サドルの余剰は0~1.0㎜)、フレットは13フレット以降で設定に甘い部分がありますが現状のままとしています。

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