ホセ・マリン・プラスエロ 2011年製 が入荷しました。

[楽器情報]
ホセ・マリンのフラッグシップモデル「Bouchet」。フランスの名工ロベール・ブーシェの構造に準拠しながら、そこにグラナダ的感性を親和させた唯一無二ともいえるモデルで、
叔父であるアントニオ・マリン・モンテロ(現在は製作を引退しています)のものとともに、スペインを代表するギターとされています。

設計を一にしながらも、ホセのそれはアントニオの圧倒的な地中海性とは異なり、ヨーロッパ的な洗練を感じさせる(つまりよりクラシカルな)響きとバランスが特筆されます。
2008年製の本作はもともとのポテンシャルの高さに加え、丁寧に弾き込まれたことによる適切な熟成により、そうしたホセの最良の部分が十全にあらわれた素晴らしい一本。
慎ましくも磨き抜かれた音像の艶と、これぞスペインと言える力強い響き、旋律における身振りの優雅さ、そしてギターとしての機能性の高さなど申し分なく、ステージでの実用性の点でも秀逸な個体となっています。