ドミンゴ・エステソ 1931年製 が入荷しました。

[楽器情報]
スペイン、マドリッドの製作家ドミンゴ・エステソ(1882~1937)のフラメンコモデル1931年製の入荷です。
サントス・エルナンデスと並びスペインギターのエッセンスを体現していると言える名工。まるで木そのものの声を聴くような自然な響き、柔和で繊細な表情、同時に悠揚たる力強さなどはやはり素晴らしく、このブランドの魅力を十分に味わえる1本です。
ボディは過去にセラックニスでの再塗装が施されていますが、現状で全体に弾き傷や打痕等多数あります。表面板は指板脇高音側、同じく高音側のくびれ部付近、駒板下からボトムにかけてなど数か所の割れ補修歴があります。またおそらく指板とフレットは交換処理が過去にされており、現在はネック状態含め良好な状態です。内部は過去に柱の増築と取り外し処理などのほか、力木の一部削れなどいくつかの修繕の際にダメージを受けた形跡がありますが、それらの処置の美観的な点では難がありますが、今後の継続使用の上で問題のない状態に落ち着いています。糸巻はスローン製に交換されており、こちらも機能的に良好です。