今回はアルカンヘル・フェルナンデスより譲り受けられた材料の中から、松、ローズを1組ずつ選ばせていただきました。
表板のスプルースは、内側から外側まで狭すぎず広すぎずの均一な木目で整った物を選びました。
大木であったことが想像できます。
裏板はローズウッドとして選別された材料ですが、叩くと上質なハカランダのような音の出る、硬質な物を選びました。
インドローズとはまた異なった樹種のように思います。
これまで私が実際に触ったことのあるバルベロは、スプルース/ハカランダ、スプルース/シープレスの2種類です。
今回使わせていただくローズウッドは、ハカランダと似た性質のように感じられます。
ぼんやりとでも手本とする音がイメージできるのは、製作する上で大切な手がかりとなり、助けになると思います。
このような素晴らしい材料を使い、製作できるというのは本当に貴重で幸せな機会です。