1981年生まれ。東京造形大学在学中に学んだ知識を活かし独学でギター製作を始め、卒業後の2003年に某大手楽器店に入社しクラシックギターの修理部門を担当。そこで10年以上にわたり、数多くの国内外の入門用ギターから銘器までのあらゆる楽器を実地に触れる機会を得た。その後リペアマンとして従事したその経験をふまえ、少数ながら自身の楽器製作も同時に進め、やがてそれらの楽器はその作風と完成度の高さに注目した顧客や愛好家が継続的に購入してゆくようになって行った。そしてその才能を高く評価していた或るギタリストが彼を尾野薫に紹介し、2010年より氏の工房にて直接指導を受ける様になると共に、独立して本格的に製作の道を歩むことを決意。トーレス~マヌエル・ラミレスの系譜を自身の製作の最高の規範と考え、忠実にその本質に迫ろうとする彼のギターはどれも伝統の響きを如実に感じさせる極めて良質なものである。現在年間6~8本ほどのペースで製作。弾きやすく、反応性に優れ、伝統工法ならではの音楽的ニュアンスに満ちた楽器はクラシックのプロギタリストのみならず、様々なジャンルのユーザーに支持を拡げている。